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筆者が電線病にかかるきっかけを作ってくれた、みんな大好き(?)プロケーブル。
同社が販売するダウン&アイソレーショントランス200V仕様(STH-3020A)を導入、200V電源工事もしてみました。
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コスパは導入条件による
まずは結論から。
オーディオの電源周りに一切手を入れていない方や電源周りのノイズに悩まされている方の場合、プロケーブル的に言うと「激変」すると思います。
逆に既に何らかのオーディオ用電源タップやアース対策等している方には目立った変化はない、つまりコスパは微妙だと思います。
筆者宅では小さな変化
あくまで筆者の場合、小さな変化があった程度でした。(詳細は後述)
期待が大き過ぎたせいかコスパは微妙と感じました。
なお本記事執筆時の筆者のシステムは以下のとおりです。
- プリアンプ:McIntosh C26
- パワーアンプ:McIntosh MC30 x 2
- スピーカー:Stephens Trusonic 206 AX(オリジナル米松キャビネット)
※スピーカーケーブルはWestern Electric 16GA(4m)を使用。
このトランスは200V仕様ですが、ほとんどの家庭は100Vしかないので電気工事が前提です。
つまりトランス購入金額+工事代金がかかります。
プロケーブルは工事費用「1.5〜2万で出来ます」と断言していますが、どう考えてもこれはケースバイケースです。
合計約17.8万円の出費
筆者宅で要した工事費用は約6万円、トランス本体は11.8万円、合計17.8万円、結構な出費です。
その上、工事の段取りや立ち会い等も行うので時間と手間もかかります。
約6万円の見積もりを見た時、正直「高いな」と思いましたが、工事内容を見ているとこれは仕方がないと思いました。
自宅は築約10年の注文住宅で、200Vを引き込むには床下に潜って配線し、壁に穴を開けてコンセントを設置してもらいました。
工事は2人がかりで行い約4時間、側から見てもなかなか難儀な作業でしたし、これを「1.5〜2万でやれ」というのは無理だろうと思います。
配線の引き回し方法や宅内構造により工事費用は変わって当然じゃないでしょうかね。
ちなみに筆者宅は新築当初からアースを入れ、電源コンセントはLeviton、FurmanのパワーコンディショナーPL-8C JやパワーディストリビューターSS-6B、数年前からはiFi audioのアクティブノイズクリーナー iPurifier ACも使っています。
また電源ケーブルはBelden 19364とMarincoのプラグ、K+BかSchurterのインレットコネクタを組み合わせて自作しています。
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変化やメリットは?
輪郭が増し、中域がナチュラルに
筆者宅では全体的な輪郭がやや増し、中域がナチュラルになり聴きやすくなりました。
勝手なイメージで、もっと生き生きとした結果になるかと思っていたので、ちょっと拍子抜けでした。
タップ的にも使える
STH-3020Aは100V用が6口、115V用が4口、合計10口もあります。
機器が少ない場合はこのトランスだけですべてをカバーできそうです。
筆者宅は本機導入によりタップが2つ不要になり、電源周りがシンプルになりました。
デメリット
臭い
開梱直後から臭うんです。。。
工業用の油というか、工場のような何とも言えない臭いが筆者のオーディオルームに本記事執筆中も充満しています😓
使っていくうちに消えてくれることを祈るばかりです🙏
重い
取っ手付きでも38.5kgの重さは伊達じゃありません。
特に開梱時、ダンボールから本機を出す際はかなり気をつけないと高確率で腰をやられます🚑
その他
筆者が購入前に気になっていた点をまとめてみました。
Q.トランスの電源オン時に音がする?
A.小さく「ブゥン」という音がします。
Q.唸りはある?
A.稼働中に唸りというほどのものはありません。
Q.熱を持つ?
A.3月の室内でほんのり温かくなっているのが分かる程度でした。
Q.200Vは電気代が高い?
A.ド素人かつド直球な質問を業者さんに直接聞いてみたところ、「変わらない。むしろ200Vはバランスが良い。」と答えてくれました。
まとめ
前述の通り、筆者宅では現在のところコスパは微妙です。
エージングが進むと変わるのかも知れませんが、期待はしていません。
電源周りの対策を何もしていない方にはオススメできると思います(沼
とは言え、そういう方が11.8万円ものトランスをサクッと買うとは思えませんが😓
おまけ
取扱説明書がクソ長い
プロケーブルと言えば独特の言い回しと他者を徹底的にこき下ろして自社を神のごとく崇めさせる手法がすぐに浮かびます。
筆者が本機をAmazonで購入して納品後に同社から届いた取扱説明書なるメールもまさにそれで、控えめに言ってもクソ長いものでした。
こちらが8087文字もの壮大な取扱説明書です。
ごく簡単にまとめると
- 電源コンセント、プラグは非メッキを使うこと。
- スピーカーケーブルはBelden 8470や、Western Electric 16GAを使うこと。
- 工事に使用する壁内電源ケーブルは2mmのVVFを使うこと。
- 工事代金は1.5〜2万を目指すこと。
この4点(合計122文字)です。
ちなみに付属するスター電器の取扱説明書がこちら。
A4二つ折り、合計8ページ、ペラッペラです。 なんつー落差😓
電源工事は年度末を避けるべし
筆者が本機を購入したのは2020年2月1日、実際の工事は3月上旬でした。
このタイムラグは年度末が目前だったこともあり、業者が公共工事で繁忙期に入ったことが理由です。
早く工事してほしい場合は年度末は避けるべきでしょうね。
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