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今回はサブシステムの不調で右往左往した経験談です。
プリ?パワー?原因は何だ?
左チャンネルから音が出ない
片Chから音が出たり出なかったりで、真空管プリアンプに原因がありそうだとタマ差し替えたりハンダやり直したりするも全く変化なし。
— Audio Beginner🔊paizaでプログラミング勉強中 (@AudioBeginner) June 15, 2020
プリアウトを触ると「ガサガサ〜」って、パワー側の入力端子かい!
明日パワーアンプ開けてみるか。。。
Twitterでも少しツイートしたのですが、先日、サブシステムの左チャンネルから音が出なくなりました。
サブシステムのプリアンプはSV-Pre1616D、パワーアンプはSV-9T SE、共にSUNVALLEYの真空管アンプキットです。
前者は自分で組み立て、後者は中古(完成品)を購入したものです。
原因の切り分け
トラブル時はまず原因の切り分けが必要です。
今回は真空管アンプキットと自作ケーブルなので、まずはケーブルのハンダ不良を疑いましたが目視、導通チェックともに問題なし。
スピーカーケーブルをLR入替えすると音が出ない側も入れ替わるのでスピーカーにも問題なし。
ということはプリかパワーのどちらかに原因があります。
とりあえず出力に近い箇所を探ってみます。
プリのボリュームやバランスつまみを触ると盛大に「バリバリッ!」とノイズ、プリのバランスを左いっぱいにしても左は全く出ず、なぜか右から僅かに出ていました。
ボリューム周りのハンダ不良かと思い、プリアンプを開けて色々調べてみるとプリアウト出力端子を触ってもノイズが出ました。
パワーアンプ側のボリュームポットを自分で交換した際のハンダ不良かも?と予測をつけます。
ボリュームポットのハンダ不良じゃない?
パワーアンプを開けてみると案の定、入力端子のハンダが外れてた。ボリュームポット付け直した時のミスだな。
— Audio Beginner🔊paizaでプログラミング勉強中 (@AudioBeginner) June 16, 2020
電源入れて改めて確認してみるとまだ片Chの音が極端に小さい。
プリ側の真空管かなあ。。。
パワーアンプの入力端子は予想通りハンダ不良。やり直して再度チェックしてもなぜか治りません。
プリ管か?と思いV1〜3の3本の真空管を全取っ替えしてもダメ。
プリのボリューム、バランスポットのハンダを全部やりなおしてもダメ。なぜ?もう頭の中は「???」だらけでした。
真空管は新品でも中古でも変わらず。
— Audio Beginner🔊paizaでプログラミング勉強中 (@AudioBeginner) June 16, 2020
ボリュームとバランスポットのハンダを全部やり直してもダメ。
お手上げだこりゃ🙌
原因は整流管だった
出力も入力も見直せる箇所は全てチェックしたけど分からない。
仕方がないのでメーカーに修理依頼の連絡をしました。
ところが、最後の最後にあまり関係ないと思われた整流管を変えてみたところ治ってしまいました。。。(その後メーカーには再連絡しました。お騒がせしました🙇♂️)
ダメ元で整流管(Gold Lion GZ34)をダイオードにしてみる。
— Audio Beginner🔊paizaでプログラミング勉強中 (@AudioBeginner) June 16, 2020
何と治った。。。別の整流管もOK。
普通に灯ってるように見える整流管でもダメなことがあるのか🤔
整流管はvivatubes.comで2019年12月に購入した新品のGold Lion GZ34です。使用時間は長くても3時間/日程度、単純計算で540〜630時間の使用です。整流管の寿命は1000〜2000時間。つまり寿命の半分も使っていない状態でした。
整流管の場合はゲッタが十分残っていても整流出力電圧が低下することもありますので、ゲッタの残存量=真空管の健康度と一概に断ずることは出来ません(SUNVALLEY コラム)
特にショートしたりゲッターがなくなったり空気が入ったわけでもなく、見た目は全く普通に見えていてもSUNVALLEYのコラムにあるように整流出力電圧が低下していたのかも知れません。もっとも筆者はチューブチェッカーを所持していませんので、それ以上の詳しいことは分からずじまいですが。。。
整流管の無手勝流な差し替えはアンプを壊すリスクも
ちなみにSV-Pre1616Dは真空管だけでなく整流管も多種対応しています。
以下がメーカーが公表している差し替え可能な管の一覧です。(Gold Lion GZ34はもちろん対応品です)
(画像はSUNVALLEY audio公式ブログより引用)
同じページにはこのような一文も。
整流管を替えるというのはアンプのエネルギー源そのものを替えるのと同義で著しく音質が変化します。無手勝流の差し替えはアンプを壊すリスクがあります (SUNVALLEY audio公式ブログ)
そういったことを知らずに定格オーバーの整流管に差し替えて泣きを見るケースも少なくないようです。
一部で明らかに定格オーバーのタマを差換えてアンプに異常を来すケースが見受けられることを少し心配しています。(SUNVALLEY audio公式ブログ)
整流管で音質向上を狙うなら、このような情報は是非とも知っておきたいところです。
これから整流管を試そうとしている方は定格と電流にくれぐれも注意してください。
まとめ
今回のトラブルで筆者が行ったチェック項目は以下の通りです。
- RCAケーブルの導通・ハンダ不良チェック
- スピーカーケーブルLR入替え
- ボリューム、バランスポット、各入力端子、プリアウトのハンダ付け直し
- プリアンプの電圧チェック
- プリアンプの真空管を全取り替え
- プリアンプの整流管を取り替え
前述の通り、トラブルの原因は整流管の故障と思われます。
もし真空管アンプで同様のトラブルに遭っている方は整流管も疑ってみるのも一つの手かも知れません。
一時はどうなるかと思いましたが、とりあえずは治ってホッとしました。
ちなみにケーブルの導通チェックはベリンガーのCT100で行っています。
テスターより使いやすく、小さくて安いのでケーブル自作派はマストアイテムですよ。