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前回の記事に引き続き、今回は真空管アンプの熱対策をしてみました。
冷却ファンを準備
扇風機やUSB卓上ファンでもいいのですが、ラック裏側からひっそりと活躍してくれるものが欲しくて筆者は数年前からタイムリーのBIGFANシリーズを愛用しています。
今回は120mm冷却ファンを2基繋いだ「BIGFAN120U-STEREO」、三脚固定用ファンガード「BF-GUARD120」、ファン固定大型クリップ「BIGCLIP」を使います。
既にBIGFAN120U-STEREOは購入済みだったので、BF-GUARD120とBIGCLIPを買い足しました。
BF-GUARD120には1/4インチネジ穴が切ってあり、これにBIGCLIPを取り付け、真空管アンプのラックにファンを固定しました。
BF-GUARD120にBIGCLIPを取り付け、ラックに仮止めするとこんな感じです。位置を決めた後はBF-GUARD120にBIGFAN120U-STEREOをネジ止めして完成です。
真空管アンプの温度を計測する
まずは真空管アンプ周辺の温度を計測してみます。
Raspberry Piと温度センサーモジュールADT4710で計測
折角なのでRaspberry Piで温度センサーモジュールADT7410を使って計測してみました。
計測方法はRaspberry Piで温度センサーモジュールADT7410からデータ取得を参考にしています。
このようにセンサーを取り付けたブレッドボードをMcIntosh MC30の出力管直上に置いて計測しました。
真空管アンプ直上は約43℃前後
取得した温度がこちら。(計測日は2020年5月22日、室内気温23℃、湿度47%です)
電源投入後は32.8℃、数分後には42.6℃になりました。
冷却ファンの効果は-13℃!
冷却ファンをつけてみるとものの1分で34.6℃、数分後には29.7℃にまで下がりました。
その差は12.9℃!なかなかの効果です。
メリットとデメリット
メリット
熱を下げる、コレに尽きます。これが最大の目的でしたし達成できたので満足しています。
筆者のオーディオルームは真空管アンプが複数台あり、レイアウトの都合上いずれも棚下の奥まった場所に配置せざるを得ないため、空気の流れを作れるのもメリットの一つです。
クリップ式なので移動が簡単なのもメリットですね。
デメリット
やや風切り音がします。
BIGFAN120U-STEREOの製品詳細には騒音値が31dB/個とあります。
やはり2つ設置すると無音溝時や音が小さい場合に風斬りノイズが少し気になります。
クラシックや静かな音楽が好みの方にはオススメできないかも知れません。
まとめ
真空管アンプの熱がこもって気になっている方は試してみる価値はあると思います。
無印良品のUSBデスクファンなどでも代用できそうですし、色々工夫してみるのも面白いと思いますよ。
※BIGCLIPはヨドバシ.comで取り扱ってます。