Raspberry Pi 3 B+と4 B(4GB)をVolumioで比較試聴してみた

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先日、Raspberry Pi でハイレゾ再生環境をつくってみた(その1その2)記事を公開しましたが、Raspberry Piの最新版「4 B(4GB)」を購入したので、Volumioで比較試聴をしてみました。

変化はあり、ただし好みの問題

ラズパイ3 B+と4 B

いつものように先に結論です。

Raspberry Pi 3 B+と4 B(4GB)を使ってVolumioで比較試聴をすると確かに変化はありましたが非常に微差です。
3 B+に比べて4 B(4GB)は中高域がややクリアになり、前面に押し出してくるような感じを受けます。
良く言えば「やや繊細なタッチ」になる、悪く言えば「やや神経質な傾向」になります。

では3 B+が悪いのかというと、そういうわけではありません。
「微差」と書いた通り、これはもはや好みの差だと言えます。

買い換える場合、コスパはイマイチ

ラズパイ4 B

Volumioでラズパイオーディオ専用機として使う場合、コスパはイマイチです。
理由としては、前述の通り差があまり感じられないからです。

ラズパイ購入時の金額

筆者の購入時(2020年2月29日現在)の金額は

  • Raspberry Pi 4 B(4GB) ¥7,600
  • 電源アダプター ¥1,280

合計¥8,880でした。(ついでにケースも購入したので1万円超え)
※Raspberry Pi 4 Bは3 B+にあったmicro USB端子が廃止されUSB-Cからの給電に変更されました。また最低限でも5V/3Aの電源アダプターが必要です。

ラズパイ用DACが買える金額ですね…。
ラズパイ本体を買うよりはDACを買い替えて楽しむ方法もアリですから、ここは大きな分岐点でしょうね。

ただ、Raspberry Piで開発やプログラミング、IoTにチャレンジしたい方にとっては4 Bはかなり魅力的なマシンだと思います。
初めて購入する方はRaspberry Pi 4 B本体とUSB-C電源アダプター(5V/3A)、micro SDカードがあればOKでしょう。

DACもmicro SDカードも4 Bで流用できる

DACとmicro SDカードは流用可能

Raspberry Pi 4 Bに買い替え、買い増しする方の中には「Volumioをまたイチからインストールするのが面倒くさい」と考えている人がいるかも知れませんが、その必要はありません。

DACとmicro SDカードは流用可能

3 B+で使用したDACであれば4 Bでも使えます。
またVolumioをインストールしたSDカードも3 B+で使っていたものを4 Bに挿すだけでOKです。 筆者はこの方法で本体以外の環境は一切変えずに比較試聴しました。

まとめ

音質向上を期待してVolumio専用機として本体を買い換えるのはオススメしません。
初めてRaspberry Piを購入する方や、開発にも興味がある方にはオススメできると思いました。特にAIの勉強・開発をする場合、4GBのメモリはアドバンテージが大きいでしょうね。

おまけ

Volumioの起動、アートワークの読み込みが早い!

Volumioに登録したアルバムが1800枚を超える

Raspberry Pi 4 Bは3 B+に比べてVolumioの起動やアートワークの読み込みが早いです。
これは4 Bの方がクロック周波数もメモリも上なので当たり前ですが、特にアートワークの読み込みが早いのはありがたいです。筆者はアルバム枚数が多く(1800枚超)、今までのもっさり加減には少しストレスを感じていましたので尚更です。

Raspberry Pi 4 Bの発熱に注意

Raspberry Pi 4 B用金属ケース

Raspberry Pi 4 Bは3 B+に比べて発熱しやすいです。
特にVolumioでDSDファイルなど大きいファイルを長時間再生していると結構な熱さになります。(筆者の3 B+は夏場に熱暴走を起こすのでケースに小型ファンを付けて冷却していました)
本体購入前に先人達のブログやレビューで見ていたので、放熱しやすい金属ケースを同時に購入しました。

このケースはケース自体が金属製のフィン型になっていて、見るからに放熱効率が良さそうです。筆者は一旦電源投入すると24時間つけっぱなしにしますので、熱対策は必須なのです。
まだ気温も高くありませんから、しばらくはこのケースで様子を見つつ、熱暴走するようなら小型ファンを付ける予定です。