Intel NUCでRoon ROCKをインストール&運用してみた

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前回の予告通り、Intel NUCRoon ROCKをインストールして運用しました。そこで得られた知見をまとめてみます。
決して難易度は高くありませんし、Raspberry PiにVolumioをインストール出来た方なら余裕だと思います。
※以下、NUCは筆者が入手したNUC11PAHi7に合わせて記述します。各ファイルのバージョンはインストールした当時のものです。

Intel NUCとRoon ROCKとは

まずはおさらい。

Intel NUCとは

Intel NUC

Intel NUCとは、米インテル(Intel)社が2013年に発表した据え置き型の超小型パソコン向けの仕様で、パソコンなどのマザーボードの形状や寸法などを定めた規格の一つ。
NUCは「ナック」と発音し、Next Unit of Computingの略。

Intel NUCにはNUC ミニ PC、NUC キット、NUC ボード、NUC Laptop キットの4種類がある。

注意点

2023年7月、Intelは同事業から事実上の撤退を表明している。
NUCキットは筐体が小さい上、CPUが非常に高温になるため、熱暴走対策が必須。

Roon ROCKとは

Roon Rock

Roon ROCKとは、Roon Optimized Core Kitの略で、RoonがLinuxをベースに開発したカスタムOS。その名の通り、Roonに最適化されたコアキット。
Intel NUCにインストールして利用するRoon OSのDIYビルド。

公式がサポートするNUCは第5世代以上だが、推奨するモデルは以下の通り。

  • 小〜中規模
    NUC11TNHi3 (4GB RAM / 128GB M.2 SSD)
  • 大規模
    NUC11TNHi7 (8GB RAM / 256GB M.2 SSD)

注意点

ROCK自体は無料だが、Roonメンバーシップは付属していない。
インストールはBIOSを操作する必要があるため、有線キーボードが必須。

Roon ROCKのインストール

ROCKのインストールは公式ガイドに詳しい解説があります。
当記事ではこれに沿ってもう少し見やすくまとめてみます。

必要なもの

ROCKのインストールに必要なもの

最低限必要なものは以下の通りです。

  • NUCキット
  • 電源アダプタ(19V)
  • M.2 SSD
  • メモリ
  • 有線キーボード(マウスはなくてもOK)
  • USBメモリ(1GB以上)
  • NUCを接続するためのモニター
  • パソコン(Windows or Mac)

USBメモリはFAT32形式にフォーマットしておきます。
NUCにはUSBメモリ以外の全てを取り付け、モニターも接続しておきます。

1.NUCのBIOSをアップデートする

BIOSをアップデート
  1. 使用するNUCに該当するBIOSをIntelのWebサイトからパソコンにダウンロード
    該当機種を選択 → Downloadsタブをクリック → プルダウンメニュー「All」を押下して「OS Independent」を選択 → BIOS Updateの「View Details」をクリック → 「xxx.CAP」ファイルをダウンロード
  2. FAT32形式でフォーマットしたUSBメモリにダウンロードした.CAPファイルをコピー
  3. 上記USBメモリをNUCに接続し、キーボードの「F7」を押しながら起動
  4. 起動後、コピーしたBIOSを選択してBIOSを更新する

2.BIOSの設定

BIOSの設定

画像はroonlabs.comより引用。

  1. キーボードの「F2」を押しながらNUCを起動
  2. 起動後、「F9」を押してBIOSを工場出荷状態へリセット
  3. セキュアブートとネットワークブートを無効に。
    Boot Priority画面でUEFIが有効になっていることを確認し、USBブートを有効に。
    SSDがブート優先であることを確認。
  4. 「F10」を押してBIOSの変更を保存する

3.ROCKのダウンロード〜イメージデータの書き込み

ROCkイメージデータの書き込み
  1. パソコンを使ってここからROCKのイメージデータをダウンロード(解凍不要)
  2. 前述で使用したUSBメモリをパソコンに接続し、EtcherでROCKのイメージデータを書き込む
  3. 書き込み終了後、USBメモリをパソコンからアンマウントし、取り外しておく

4.ROCKのインストール

ROCKのインストール

画像はroonlabs.comより引用。

  1. 電源OFF状態のNUCに上記のUSBメモリを接続
  2. キーボードの「F10」を押しながらNUCを起動
  3. 起動後の画面でUSBメモリを選択
  4. インストール完了後、USBメモリを取り外し、Enterキーを押して再起動
  5. 再起動後に表示されるIPアドレス(例:192.168.x.xxx)をメモしておく

5.ffmpegコーデックのインストール

ffmpeg
  1. パソコンでROCKのDataディレクトリへアクセス
    Windows - エクスプローラーで、「\\ROCK\」と入力
    macOS - Finderで「移動」→「サーバーに接続」クリック後、「smb://ROCK/」と入力
  2. パソコンにffmpegをダウンロード
  3. ダウンロードしたデータを解凍し、ffmpegのみをROCKの「Data/Codecs」ディレクトリにコピー
  4. 前項の5でメモしたIPアドレスにブラウザでアクセスしてRoonを再起動(画面右上のマーク押下 > Reboot)
  5. 再起動後、Web UIの「Roon Server Software」が「OK」になっていれば準備完了

6.ROCKを使用する

Roonコアの選択とオーディオデバイスの設定
  1. パソコン版のRoonまたはスマホ版のRoon Remoteを起動する
  2. 「Choose Your Core(Roonコアを選択する)」画面からROCKを選択して接続する
  3. RoonアカウントIDとPWを入力、必要に応じてストリーミングサービスや音源データ、オーディオデバイスの設定をする

以上でROCKのインストールは完了です。

NUCには冷却ファンが必須

冒頭でも書いた通り、NUCのCPUは発熱が凄まじく、何も再生していない状態でも長時間起動していると熱暴走で止まってしまいます。
特に筆者は24時間運用するため、冷却ファンが必須でした。

Noctuaの冷却ファンと変換プラグ

色々と調べた結果、NUCと同じサイズの12cm冷却ファンでは最強(ただしやたらと高価)と呼び名の高いNoctuaのNF-A12x25 PWM chromax.black.swapを購入しました。
この冷却ファンはパソコン内蔵用で4ピン接続のため、NUCに接続するためには4ピン-USB変換プラグが必要です。
また、冷却ファンの片面はガードがなく、このままでは危険と思い、ファンガードも購入しました。

冷却ファンの風は横から当てると効果的

風はNUCの真上から真下に向かって当てるよりも、通風口のある横から当てる方が断然効果的でした。

3週間以上連続運用しても熱暴走することなく稼働

この冷却ファン導入後、3週間以上連続運用しても熱暴走することなく稼働しています。

騒音レベルは約38.7dB

ちなみに冷却ファンから約10cm程度の距離だと、騒音レベルは約38.7dB。
音楽を流せば全く気にならないレベルだと思います。

さて、これで一通りのセッティングは終了しましたが、電源アダプターやLAN、USB周りも気になるというもの。
次回はNUCの音質向上・ノイズ対策として導入したアクセサリーを紹介したいと思います。