僕のオーディオ機材変遷(その4・自作スピーカーとアンプ編)

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自作真空管アンプと自作スピーカーが完成してしばらくした頃、@DIMEでイケナイ記事を見てしまいました。

2台目の自作スピーカー

エレキットの真空管アンプキットTU-8100と自作スピーカーが完成してしばらくはこれで満足していましたが、@DIMEで興味深い記事を発見してしまいました。

ゴン川野さんの記事「魅力は腹に響くような低音!DigiFi『DF19 Front Load Horn』を組み立てる」にあったスピーカーエンクロージャーキットDF19FはまるでAltec A7のように塗装されています。
しかも8cmフルレンジ用なのにフロントロードホーンとは!これは買うしかない!迷うことなくアマゾンでポチっと。ついでにユニットもコイズミ無線で購入。

しかし、いかにカッコいいと言えどもDF19Fは無塗装MDF。
僕もA7を目指したいので勿論、塗装しましたよ。

MDFの塗装は下地処理をきちんとしておかないと塗装ムラが出来てしまいます。
塗装は次の手順を踏みました。

  1. 砥の粉(とのこ)を塗る
  2. 乾燥後、余分な砥の粉を拭き取る
  3. 1・2を2〜3回繰り返す
  4. サンディングシーラーを塗る
  5. 乾燥後、サンドペーパーで整える
  6. 4・5を2〜3回繰り返す
  7. 塗料で軽く塗装する
  8. 乾燥後、サンドペーパーで整える
  9. 7・8を2〜3回繰り返す
  10. つや消しクリアスプレーを塗る
  11. 乾燥後、サンドペーパーで整える
  12. 10・11を2〜3回繰り返す(つや有り仕上げが好みの場合は10〜12は省略可)
  13. 完成

やってみると分かりますがほとんどサンドペーパーがけをしている感じでした。
サンドペーパーがけは表面を平らにし、塗装ムラをなくすためにも非常に重要な作業ですので、面倒臭がらずにきちんとやっておくと幸せになれますよ。

そして完成したのがコレ!

DF19F

A7を意識して塗装色はグレー、サイドにはAltecの証「The Voice of The Theater」のステッカーも貼って雰囲気抜群です。

Fostex P800-Eが容量1.9Lだったのに対してDF19Fは約6Lと3倍以上。
当然、中〜低音もガッシリと出て8cmスピーカーとは思えない迫力です。

しばらくはDF19FとエレキットのTU-8100で楽しんでいましたが、悦に浸っていたのもつかの間、またもや@DIMEでイケナイ記事を見てしまいます。

Altecの「The Voice of The Theater」は1945〜98年まで制作された劇場用スピーカーシリーズ(A-1、A-2、A-4、A-5、A-7、A-8)に貼付されたステッカーです。このうちA-7とA-8は小規模会場向けに設計されたモデルです。

真空管パワーアンプ、SV-S1616Dを作る

またしてもゴン川野さんの記事「オール手配線!サンバレーの真空管アンプキット『SV-S1616D/300B仕様』製作編」を見てしまい、真空管アンプ作りたい病に冒されてしまいます。

幸いハンダごてや最低限の工具はTU-8100の製作時に揃えていましたから、すぐにでも取りかかれます。
この記事をマニュアル代わりにすればいいんじゃね?という実に軽い気持ちで、記事と同じSV-S1616D(300B仕様)を購入。
届いたダンボールにはパーツや線材が無数に梱包されていて、「大丈夫かコレ?」と少し青ざめましたが、覚悟を決めて製作に挑みます。

製品マニュアルはレーザープリンター出力と思われるA3サイズのプリント。
フルカラーでかなり丁寧な解説がしてあるので初心者でも分かりやすいです。

意外にも手配線は基板のハンダ付けよりやりやすい感じでした。
パーツと配線をラグ板を使ってハンダ付けするスタイルは自由度が高く、パズルのような感覚です。
基板配線は間違えてハンダ付けした場合、再度ハンダごてで温めて手早くパーツを抜かないとランドが剥離する恐れがありますが、手配線はその危険性がまったくありません。
パーツ配線の美しさを意識しながらの製作は面倒ながらも実に楽しい作業でした。

SV-S1616D(300B仕様)

真空管プリアンプ、SV-Pre1616Dを作る

エレキットのTU-8100もSUNVALLEYのSV-S1616Dもパワーアンプでした。
やっぱり次は真空管プリが欲しい!と思うのが人情というものです。
このあたりで完全に「沼に落ちた人」を自覚しました。

SUNVALLEYのブログをチェックしてSV-Pre1616Dが発売されたことを知っていましたから、入荷のタイミングを見計らって購入。
@DIMEでゴン川野さんの記事「サンバレーの球転がし対応真空管プリアンプキット『SV-Pre1616D』に挑戦」も公開され色々と参考にさせていただきました。

SV-Pre1616Dはロータリースイッチ周りの配線がかなり難しかったです。
これから製作する方は前後の順番や配線の配置スペースをよく考えながらハンダ付けすることをオススメします。

ボリュームポットにガリがあったりしましたが、何とか無事に完成。
SV-S1616Dより難しかったです。

SV-Pre1616D

SV-Pre1616Dはプリ管の差し替えによって音色を様々に変えることが可能です。
いろいろ試した結果、「円やかで響き豊か」な12AU7×3にしてみました。
そしてデフォルトのダイオードよりも整流管の方が好みだったのでZaerix CV-717をチョイスしました。

真空管パワーアンプ、SV-P1616Dを作る

毒を食らわば皿まで。
シングルの次はプッシュプルが欲しくなるのが人情というものです。

折しも@DIMEでゴン川野さんの記事「秋の夜長は真空管アンプ作りにチャレンジ!SUNVALLEY「SV-P1616D/多極管仕様」を作ってみた」が公開されてウズウズ。
タイミングよく誕生日を迎えたので自分に誕生日プレゼント!

今度は4本の出力管と4本のプリ管を扱うためパーツのボリュームも多め。
初めて製作したTU-8100の時もそうでしたが、本当に時間を忘れて没頭してしまいます。

今回も大きなトラブルなく完成。 SV-P1616D(多極管仕様)の対応出力管はEL34からKT150まで幅が広く、品名通り1616(イロイロ)遊べます。
出力管は事前にvivatubes.comでEL34、6L6GC、KT88、KT150の4種を購入し、いざ音出し。
ああ、やっぱり300Bシングルとは違いますねえ。
SV-S1616D(300B仕様)は洗練されたキレイな音で、SV-P1616D(多極管仕様)はやや厚みのある音。
中でもEL34とKT150が好みでした。

SV-P1616D

SV-P1616Dはかなり手を入れましたので、後日改めて記事にしようと思います。

その5へ続きます。