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今回はDJテーブルを自作してみました。
自作と言っても数種類の既製品を組み合わせただけなので、難易度は限りなく低いです。
失敗談もあるよ(笑)
※文中の表示価格は本記事執筆時点のものです。
高さが変えられないDJテーブルは腰が痛い!
筆者宅のオーディオルームには新築時に家具職人に特注したDJテーブルがありました。
SL-1200が面一に収まるよう設計したテーブルでしたが、部屋の都合上、少し低く、高さも変えられないタイプでした。
あれから12年経ち、その低さがいよいよ腰に来るようになったため、買い替えを検討したのがきっかけでした。
DJテーブルの要件定義
筆者がDJテーブルに求める要件をリスト化してみます。
- 手動昇降式であること
- 機材が載った状態でも昇降できること
- キャスターなどで可動できること
- 天板の幅が1400mm以内、奥行きは600mm以内であること
これらをすべて満たすテーブル、それが「FlexiSpot」でした。
Amazonでバカ売れのスタンディングデスク「FlexiSpot」
スタンディングデスク自体は以前から存在していましたが、コロナ禍で在宅ワークが増えたせいもあり、製造メーカーも増え種類も豊富になりました。
そのスタンディングデスク界で最もラインナップが豊富で評判も上々なのが「FlexiSpot」。 デスクはもちろん、天板、脚、キャスター、モニターアーム、電動ベッド、チェアなどなど、現在もその品揃えを増やしています。
FlexiSpotを導入後の想像図がこちら。
詳細は後述しますが、スピーカーが載った天板下にデスクが収納出来ることが絶対条件です。
FlexiSpot 手動式昇降デスク H1セットを購入
筆者が購入したのは手動式昇降タイプのH1セット。 幅は850〜1290mmまで対応、高さは710〜1210mmの範囲で昇降出来ます。
耐荷重は70kgもあるのでDJ機材一式を載せても全然大丈夫です。
別売りのキャスターを装着すれば完全可動式DJテーブルが余裕で出来ますね。
FlexiSpot 手動式昇降デスクテーブルの組み立て
早速届いたデスクを組み立てて行きます。
パーツはこれだけ。かなりシンプルですね。
説明書も分かりやすいです。
ほとんどのビス穴は予め開いているので、そこに合わせてネジを締めて行くだけで済みます。
が、ビス穴が開いていなかったり、ズレている箇所も少しあるため、ドリルとインパクトドライバーを用意しておくのが吉です。
成人男性が一人で作業したところ、約40分程度で完成しました。
脚部が結構重いので、女性一人では難しいと思います。
しかし、ここで致命的な問題が発生。
機材を載せると背が高くなり過ぎて絶対条件だった天板下に入らないのです。。。
計算ミス!天板下に入らない!!!
完全に計算をミスりました。
デスクにキャスターを付けると更に高くなってしまい、天板下への収納は絶望的。
キャスターを外してもターンテーブルのアームが天板に当たってしまいます。
あまりやりたくはありませんでしたが、背に腹は代えられません。ターンテーブルのインシュレーターを外してオーディオ用ゴム系インシュレーターに換装してなんとか入るようになりました。
救いの神、その名は「カグスベール」
しかしこれではデスクのキャスターもアジャスターもない、つまり非可動式。
何とかならないものかと探しまくった結果、家具を楽に移動できるアイテムを発見!
その名も「カグスベール(重量用)」!!!
幸い、筆者宅はフローリングで、カーペットのように摩擦は多くないため、これで行けることを神に祈りながらAmazonでポチりました。
翌日届いたカグスベールをデスク脚裏に外壁面用両面テープで固定。
さて可動は…上手く行きました!キャスターほど滑らかには移動出来ませんが、天板下から1m程度出し入れするだけなので、これで十分です。
次は昇降テスト。右手にあるハンドルで昇降させます。
機材を載せたまま(総重量約40kg)の昇降も意外とスムーズです。
これでDJプレイ中の腰も楽になりそうです。。。
前述の通り、高さはターンテーブルのインシュレーターを外すことでクリア、カグスベールで可動も実現し、これで目的が達成されました。
ケーブルとヘッドホンの整理
あとは細かなケーブルとヘッドホンの整理です。
ターンテーブルから出ているケーブルはケーブルスリーブなどでまとめます。
デスク天板下にはGarageのケーブルトレーを設置して電源タップとオーディオインターフェースを格納しました。
このケーブルトレーはクランプ式なので、テーブルに傷がつきません。幅も広いためFurman SS-6Bのようなゴツめの電源タップも余裕で入ります。
「コ」の字状の部分に余ったケーブルを巻き付けることも出来ます。
ヘッドホンの収納はK&Mのヘッドホンハンガーを使いました。
このヘッドホンハンガーはホルダー部が90°回転可能なため、水平・垂直を問いません。更にクランプ部の角度調整も可能で、ポールのような円柱状でも取り付け可能なのが特徴。
K&Mは音楽関係用スタンド類ばかり作っているドイツの会社なんですが、このヘッドホンハンガーは本当にかゆいところに手が届く作りで、DJや音楽制作関係者には絶対おすすめです。
可動式DJテーブルの完成!
キャスターが付けられなかったのが悔やまれますが、これで完成です!
先日自作したばかりのTNT FleXy Tableっぽいオーディオラックも脚下に入りました。
ちなみにかかった費用は約3.9万円でした。
電動昇降式にするとデスクだけで約5万程度かかりますし、何より故障した時のダメージが大きすぎます。
やはりDJテーブル用としてはコストもリスクも抑えられる手動昇降式がベターだと思いました。
品名 | 価格 |
---|---|
FlexiSpot スタンディングデスク H1セット |
¥24,750 |
FlexiSpot スタンディングデスク用キャスター |
¥3,300 |
カグスベール(2個) |
¥1,384 |
Garage ケーブルトレー 幅63.7cm |
¥3,850 |
JOTO ケーブルスリーブ 4.5m φ1.3cm |
¥1,699 |
K&M ( ケーアンドエム ) / 16085 ヘッドホンハンガー |
¥3,800 |
持ち運びできるDJテーブルには専用のものを
今回製作したのはあくまで自身の部屋で使うだけのものです。
そこそこ重いし、折りたたみも出来ないので、プロDJのように屋外イベントなどで使う用途には全く向いていません。
折りたたみ出来るタイプはUDG、ODYSSEY、ROADREADYなどの専業メーカーが販売しています。
ただし、機材を載せたまま昇降できるものは皆無、キャスター付きも非常に少ないのが現状です。