僕のオーディオ機材変遷(その3)

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その2でひとまず完成したシステムのまま約10年が経過した頃、知人から連絡が。
そこでまたオーディオ熱が再燃してしまいました。

はじめての真空管アンプ

ある時、知人から「父がオーディオマニアなので、オーディオ好きなら行って話相手になってもらえないか?」と連絡がありました。
失礼ながら全く期待せずに行ってみると、そこには部屋一面に自作真空管アンプと畳一畳分くらいはありそうなWestern Electricのホーン、Lowtherのスピーカーなどなど、見たことがない機材が山のように並んでいました。

Denon DL-103を装着したGarrardのターンテーブルとLowtherのスピーカーで聞くKeith Jarrettの「The Köln Concert」はもはや次元が違う。
日本刀のように研ぎ澄まされ、身じろぎすらさせない緊張感。。。圧倒的でした。

真空管アンプは温かみのある緩やかでゆったりした雰囲気と思い込んでいましたが、ここまで鋭く切れ味のある音が出るとは!

何事も感化されやすい性格👍なので、自作真空管アンプを作ってみようと思い立ちます。

はじめての自作真空管アンプ

余談ですが、その昔、オーディオは贅沢品とみなされて物品税がかけられていました。
昔のオーディオにキットが多かったのは、この課税を回避する一つの手段だったそうです。

そんなわけで真空管アンプキットを探してみると予想以上に色々とありました。
その中でもエレキットSUNVALLEYあたりが手頃で評価が高いものが多いようです。

とりあえず最初なのでエレキットの一番安いTU-8100に決定。
基板上のジャンパー切り替えでPCL86(14GW8)とECL86(6GW8)の2種類の真空管が使えるらしい、意味も分からずお得なんじゃない!?と思いつつ、アマゾンで必要最低限の工具もポチって制作に挑みました。
ハンダは小学生以来、約30年ぶりでしたが、何とかコツを掴んで大きなミスもなく完成。

電源投入前に入念なチェックを繰り返していざスイッチオン!
ぉおおおお、無事に起動して音も出ます!
試しにJBL 4425に繋いでみると…鳴る…けどやっぱりどこか弱々しい。
さすがにこいつでは荷が重すぎたようです。

でもせっかく作ったものだし、寝室用として使うことにしました。
コンパクトな真空管アンプにはコンパクトなスピーカー!というわけで今度は自作スピーカー沼へ落ちて行きます😭

はじめての自作スピーカー

自作スピーカー 自作スピーカーと言えばFostexですが、ユニットは少し違うものにしたいというどうでもいいこだわりがありました。
それはともかく、スピーカーユニットも豊富なコイズミ無線で一式揃えました。

寝室用なので手頃な8cmフルレンジ、エンクロージャーは1.86Lのバスレフタイプ。
ユニットは台湾のメーカー、Tang Bandのもので竹繊維を混入した軽く、明るい透明感のあるタイプです。
TU-8100を横に置いてミニマムなシステムの完成!

肝心の音はとてもキレイでまとまりのあるものでした。
エンクロージャーがかなり小さいので迫力はありませんが、寝室ならこれで十分過ぎるレベルです。

Raspberry Piで超ミニマムシステム

寝室用・超ミニマムオーディオシステム 寝室には余分な機材は置きたくないので、プレーヤーはRaspberry Pi(ラズベリー・パイ)のVolumioを採用して超ミニマムシステムにしました。

Raspberry Piはシングルボードコンピュータと呼ばれるもので、元々は英国で子どもたちのプログラミング用として開発されたもの。
パソコンのようにハードディスクは搭載せず、USB DACより優れているI2S接続(Inter-IC Sound IC間サウンド)が可能で、対応DACも様々なメーカーからリリースされています。
Raspberry Piを使用したオーディオは通称ラズパイオーディオと言われています。
これは記事を改めて書こうと思います。

その4へ続きます。