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SUNVALLEYから発売された真空管フォノイコライザーアンプキット「SV-EQ1616D」製作レポート その2です。
組み立て
基板をシャーシに固定
先に作った基板をシャーシに固定していくと、いよいよそれっぽくなります。
MCヘッドアンプ
これがMCヘッドアンプ。手のひらの1/2サイズ程度ですが、フォノイコライザーの心臓部にあたりますね。
四角い黄色のパーツはコンデンサ。基板にハンダ付けするのは楽なんですが、この後、ディスクリート配線(空中配線)で混み合う箇所が多く難易度がグッと上がります。
ターンオーバー
その1でも述べましたが、ターンオーバー周りは配線が集中するため非常に見通しが悪いです。
取扱説明書ですらこんな状態。
実配線
途中までハンダ付けしたところ。
この上にターンオーバー基板が載るなんて。。。
横から見ると混雑具合がよく分かります。特に2Pラグ板同士がギリギリまで迫る場所にもハンダ付けが必要なのには苦労しました。
ちなみに取扱説明書には「リード線を絡げるためラグ板の上部穴のみ使用せよ」とありますが、筆者はラグ板の上を抵抗器とコンデンサ類、下に線材という具合に分けてハンダ付けしています。
ASCのコンデンサ
筆者はオプションのASCのコンデンサもオーダーしておきました。 SV-Pre1616Dでも使いましたが、本体は同じく純白、そしてデカい!
左下に燦然と輝くのがASCのカップリングコンデンサ。ラグ板を覆い隠すくらいデカいです。
これも横から見るとよく分かります。
ASCのコンデンサは大きい分、リード線も太くしっかりしているので特に固定はしていません。
完成・測定
※P1L⑥とP2R⑥の電圧(121V)は誤記で正しくは162Vとのことです。(SUNVALLEYサポートに問い合わせ済)
完成後は一息ついてから配線とハンダチェック、問題なければ電源を入れて電圧のチェックです。
チェックにはオートスケールの1000V耐圧デジタルテスターがあると便利です。
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SV-EQ1616Dは250V以上の電圧がかかっています。チェック時はゴム手袋等を着用してください。
筆者は万一のため活線作業用手袋を着用して電圧を計測しています。
問題発生!
ヒーター電圧がゼロ?
完成後、電源を投入し異音や異臭もなくホッとしたのも束の間、電圧チェックしてみるとヒーター電圧が12Vあるべきところ50mVしかなく、何度もチェックし直しましたが全く原因が分かりません。
色々やってみた結果、そのうちヒーター電圧が「0(ゼロ)」 になってしまいました。
なぜかこれ以外の電圧はすべて標準値内に収まっていたため、問題は電源基板にあるだろうことは想像がつきました。
当然、電源基板のハンダや結線も入念にチェック済み。怪しそうなところを何度かハンダを溶かしたり、盛ったりしても変わらず。
これはもうお手上げ状態ということで、キット製作5台目にして初めて修理依頼をしました。
果たして動くようになるのか、次回へ続きます。