金井製作所の仮想アース「Konadeアース01(KIT)」使用レビュー

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金井製作所の仮想アース「Konadeアース01(KIT)」を購入したので使用レビューを書いてみたいと思います。
(以下、表示価格は本記事執筆時点のものです)

結論:確かに変わるが、万人にオススメ出来る商品ではない

いつものように先に結論です。
確かに出音は変わりましたが、予想したほどの効果は得られませんでした。
また、キットという性質上、万人にオススメ出来る商品ではないです。

Konadeアース01(KIT)は自分でこねて作る仮想アースキット

仮想アースと言えば代表的なのが光城精工のCrystal E
よく売れているようですが、約3.8万円もするので購入をためらっていました。

そんな時、田中伊佐資さんのnoteで、インシュレーターをメインに展開する金井製作所の奏(かなで)ブランドから仮想アースのキット(しかも¥6,000!)があると知り、自作erとしては試さずにはいられない気持ちに駆られて即アマゾンでポチりました。

自作と言っても特に難しい知識や高い技術、専門工具も不要です。
どんなモノか気になる方は、作業風景を動画にしてみましたので参考にしてみてくださいね。

ちなみに仮想アースは多くの先人たちが自作方法や配合割合を公開しています。
ただ、見た目がイマイチなので、筆者はキットを購入しましたが、コストを抑えたい方は検索してみるとよろしいかと思います。

Konadeアース01(KIT)の商品説明には以下のようにあります。

トランスを内蔵するオーディオ機器のアース(グランド)に付け、音楽成分に乗ったノイズを取る疑似的アースで、ご購入下さった方がご自分で自作するキット品となっています。

ビンテージと真空管アンプが大半を占める筆者のオーディオ環境には効果が期待出来そうです。

開梱の儀

Konadeアース01(KIT)は思ったより小さい

荷姿は宅急便コンパクト

愛用中のパワーアンプ、McIntosh MC30用にと思い、2台を注文。
数日後に届いた荷姿は宅急便コンパクトでした。

2台のKonadeアース01(KIT)が入った宅急便コンパクト

え、そんな小さい箱に入るの?と驚きました。

2台のKonadeアース01(KIT)手のひらより少し大きいサイズ

開梱してみるとKonadeアース01(KIT)は手のひらより少し大きいサイズ。思ったより小さいです。

同梱物

Konadeアース01(KIT)の同梱物

同梱物は複合粉末(200g)、無酸素銅ケーブル(1本)、綿袋(1本)、取扱説明書(A4サイズ2P)。
これらが化粧箱に入れられた状態で送られてきました。

作り方

無酸素銅を被覆から取り出す

無酸素銅ケーブル

同梱されていた無酸素銅ケーブルの被覆をカッターなどで切り込みを入れて丁寧に取りだします。

無酸素銅ケーブルの被覆がやたらとベタつく

筆者だけかも知れませんが、このケーブルの被覆がやたらとベタついて気持ち悪かったです。
大昔に使ったことがあるMonster Cableのスピーカーケーブルと似てるような気がしました。

被覆から取り出した無酸素銅ケーブルを綿袋に入れる

取り出した無酸素銅ケーブル

取り出した無酸素銅ケーブルを綿袋に入れます。

無酸素銅ケーブルを軽くよじり、一方の終端にマスキングテープを巻く

入れる前に無酸素銅ケーブルを軽くよじり、一方の終端にマスキングテープをぐるっと巻いておきます。

綿袋に無酸素銅ケーブルを入れる

こうすることで入れる際にケーブルが解れるのを防ぎ、綿袋をスムーズに貫通させることが出来ます。

熱収縮チューブで末端処理をする

熱収縮チューブで末端処理

綿袋の末端を熱収縮チューブを被せて処理しておきます。
同梱されたテープでも構いませんが、見栄えは熱収縮チューブの方が断然良いですよ。

複合粉末に水を加えてこねる

複合粉末と200ccの水

ケーブルを複合粉末に突き刺し、外れないようにした上で200ccの水を入れてこねます。
※粉末の入った袋を開ける際に粉が散りますので、慎重に開けましょう。

複合粉末に水を少しずつ加えながらこねる

水も少しずつ入れてはこね、入れてはこね、を繰り返すと複合粉末に水が満遍なく行き渡りやすいです。
こね終えた複合粉末はまさに粘土のようです。

1時間ほど待って元箱に入れる

1時間ほど待って元箱に入れる

そのまま1時間ほど待ってサイズを整え化粧箱に入れます。
水を加えた複合粉末は意外と膨らみますが、成形はさほど難しくありません。

完成

Konadeアース01(KIT)の完成

粘土状になった複合粉末を形を整えて化粧箱に入れ、ケーブルを出してから蓋をして完成です。

レビュー

今回購入したKonadeアース01(KIT)は筆者のメインシステム環境で試してみました。
システムは以下の通りです。

  • プリアンプ:McIntosh C26
  • パワーアンプ:McIntosh MC30x2
  • ターンテーブル:Thorens TD520 (SME 3012-R + Denon DL-103)
  • フォノイコライザー:SV-EQ1616D + 自作MC昇圧トランス(ソフトンPLT-1x2)
  • スピーカー:Stephens Trusonic 206 AX

真空管パワーアンプ、McIntosh MC30で使った場合

McIntosh MC30とKonadeアース01(KIT)

Konadeアース01(KIT)をMcIntosh MC30のグランド端子やスピーカーのマイナス端子に接続してみたところ、違いは全く分かりませんでした。
パワーアンプ用にわざわざ2台購入していたので、この結果には愕然としました。

自作MC昇圧トランスで使った場合

自作MC昇圧トランスとKonadeアース01(KIT)

次に試したのが自作MC昇圧トランス。
このアース端子に接続してみても違いがほとんど分かりませんでした。
この時点で「まさか¥6,000の高級粘土を買ってしまったのか」と青ざめました。

プリアンプ、McIntosh C26で使った場合

McIntosh C26とKonadeアース01(KIT)

次に試したのがプリアンプ、McIntosh C26。
同機のアース端子に接続してみたところ、わずかながら差を感じることが出来ました。
ノイズが減るというよりは、音のまとまりが出来て、わずかに芯が太くなりました。

真空管フォノイコライザー、SV-EQ1616Dで使った場合

SV-EQ1616DとKonadeアース01(KIT)

最後に試したのがSUNVALLEYの真空管フォノイコライザー、SV-EQ1616D。
同機のアース端子に接続してみたところ、C26と同様に音のまとまりと芯が太くなりました。

まとめ

正直、予想していたほどの効果は得られませんでしたが、とりあえずはMcIntosh C26とSV-EQ1616Dで使用してみることにします。

さすがに仮想アースにエージングは関係ないだろうと思いますが、変化があったら加筆したいと思います。

ちなみにKonadeアース01(KIT)はアマゾンで購入できますが、頻繁に在庫切れになっています。
数日待てば在庫が回復しますので、焦らずマメにチェックして転売ヤーから購入しないように注意しましょう。
アマゾンでの販売者名は「(株)金井製作所」、価格は¥6,000ですよ。